精密メインテナンス 〜 訓練された歯科衛生士がマイクロスコープを駆使したクリーニング・メインテナンスを行います

院長より
*歯科メインテナンスは、歯と歯ぐきを健康に保つための最も効果的な方法です。しかし、一般的な歯科クリーニング(PMTC)では見えない部分の汚れを完全に除去できないことがあります。特に、歯周病やむし歯リスクの高い患者様にとって、従来のメインテナンスだけでは十分とは言えません。そこで当院では、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を駆使した「精密メインテナンス」を提供しています。歯科衛生士がマイクロスコープを使用することで、肉眼では見えない細部まで確認しながら、確実にプラークや歯石を除去し、むし歯や歯周病のリスクを大幅に低減します。このページでは、精密メインテナンスの重要性、マイクロスコープを用いるメリット、具体的な施術の流れ、他のクリーニングとの違いについて詳しく解説します。

1. 従来のメインテナンスとの違い

① 一般的な歯科クリーニングとの比較

通常の歯科メインテナンスは、スケーリング(歯石除去)とPMTC(プロフェッショナルクリーニング)が中心ですが、肉眼や拡大鏡では確認できない汚れが残る可能性があります。

項目 一般的なクリーニング 精密メインテナンス(マイクロスコープ使用)
視野 肉眼・ルーペ 20倍以上の拡大視野
歯石・プラーク除去の精度 目視できる範囲に限られる 微細な歯石・バイオフィルムまで徹底除去
歯周ポケット内の確認 深部の汚れは確認しにくい 深部の炎症や細菌の取り残しを最小限に
歯や詰め物の異常の発見 目視では見逃しがち 早期にむし歯・補綴物の適合不良を発見
患者への負担 一般的な処置 痛みが少なく、歯を傷つけにくい

マイクロスコープを活用することで、目に見えない汚れや細菌の除去が可能になり、むし歯・歯周病の再発を防ぐことができます。

2. マイクロスコープを活用した精密メインテナンスのメリット

① 20倍以上の拡大視野で細部まで確認

  • 歯周ポケット内の細菌や歯石の取り残しを防ぐ
  • 補綴物(詰め物・被せ物)の適合状態をチェックし、異常を早期発見
  • 歯の細かい亀裂や初期むし歯を発見し、早期治療が可能に

② 痛みを最小限に抑えた低侵襲なクリーニング

  • 歯肉の炎症を抑えながら施術できる
  • 歯の表面のダメージを最小限に抑え、知覚過敏のリスクを低減
  • 患者様の負担が少なく、快適なクリーニングが可能

③ 歯周病リスクを大幅に低減

  • 歯周病の進行を食い止める
  • 徹底したバイオフィルム(細菌の集合体)の除去
  • 歯周病治療後の再発防止にも効果的

④ 詰め物・被せ物の適合状態をチェック

  • 詰め物の隙間にプラークが入り込んでいないかチェック
  • 補綴物の浮き上がりや適合不良の早期発見
  • 修復治療のタイミングを適切に判断できる

3. 精密メインテナンスの施術の流れ

① 口腔内診査・リスク評価

  • 歯周ポケットの測定
  • デジタルX線・CT撮影で骨の状態を確認
  • 細菌検査(歯周病リスクの評価)

② マイクロスコープを用いたスケーリング

  • 歯ぐきの深部まで安全にクリーニング
  • 炎症がある部位をピンポイントで処置
  • 徹底的なバイオフィルムの除去

③ PMTC(プロフェッショナルクリーニング)

  • ステイン(着色汚れ)の除去
  • フッ素塗布による再石灰化促進
  • 歯の表面をツルツルに仕上げ、プラークがつきにくくなる

④ メンテナンス計画の立案

  • 3ヶ月~6ヶ月ごとの定期検診
  • セルフケア指導(ブラッシング・フロスの適切な使用方法)
  • 必要に応じて追加の歯周治療を実施

4. まとめ ~ 精密メインテナンスで歯を守る

  • マイクロスコープを活用することで、従来のクリーニングよりも精密なメンテナンスが可能
  • 痛みが少なく、歯や歯ぐきを傷つけにくい低侵襲な施術
  • 歯周病・むし歯・補綴物の適合不良を早期に発見し、予防効果を最大化

「むし歯や歯周病を確実に予防したい」「従来のクリーニングでは物足りない」と感じる方は、ぜひ当院の「精密メインテナンス」をお試しください。