
歯科ドック ~ 自由診療による全顎的なオーダーメイド治療のために
院長より

1. 歯科ドックとは?
歯科ドックの基本概念
歯科ドックは、通常の歯科検診とは異なり、単にむし歯や歯周病のチェックをするだけでなく、口腔の健康を総合的に評価する精密検査です。
項目 | 歯科ドック | 一般的な歯科検診 |
---|---|---|
検査の目的 | 将来的なリスク評価・オーダーメイド治療計画 | むし歯・歯周病の簡易チェック |
診断精度 | 高精度(CT・マイクロスコープ使用) | 一般的な視診・X線検査 |
適応範囲 | 歯・歯周組織・顎関節・咬合バランス | むし歯・歯周病の診断が主 |
治療計画 | 長期的な口腔管理を目的とした計画 | 現在の問題の治療が中心 |
歯科ドックは、短期的な問題解決ではなく、将来的なリスクを未然に防ぐことを目的とした検査・診断システムである。
2. 歯科ドックの検査内容
歯科ドッグは、症状が特になく、お口の中の検査を希望される方のみ適応となります。
口腔内全体の精密検査
- 口腔内写真・デジタルスキャニングを用いた詳細な視診
- 歯の摩耗・破折の有無を評価し、長期的な耐久性を診断
歯周病検査
- 歯周ポケット測定(6点法)
- 歯科用CTによる歯槽骨の評価
- 位相差顕微鏡を用いた口腔内細菌の確認
咬合・顎関節の評価
- 顎関節の動きを診断し、顎関節症のリスクを評価
口腔がん検診
- 粘膜・舌・歯肉の状態をチェックし、口腔内の異常を早期発見
3. 歯科ドックのメリットとデメリット
メリット
- 通常の歯科検診では見逃される問題を詳細に診断できる
- 口腔全体の健康を長期的に管理することで、歯の寿命を延ばせる
- 早期発見・早期治療により、抜歯や大がかりな治療を回避できる
デメリット
- 自由診療のため、保険適用外で費用がかかる
- 検査項目が多いため、1回の診断に時間がかかる(約90~120分)
4. 歯科ドックを受けるべき人
- むし歯や歯周病を繰り返しやすい人
- 咬合のズレや顎関節症が気になる人
- インプラント・矯正・審美治療を検討している人
- 口腔の健康を長期的に維持したい人
歯科ドックは、予防意識の高い人、精密な診断を希望する人に特におすすめの検査である。
5. 歯科ドックの流れ
初診カウンセリング
- 患者の口腔内の悩み・過去の治療歴をヒアリング
- 検査項目の説明と治療計画の概要を提示
精密検査
- デジタルスキャン・CT・レントゲン撮影
- 歯周ポケット測定・顕微鏡検査・咬合診断
診断結果の説明
- 検査結果をもとに口腔の状態を詳しく説明
- オーダーメイド治療計画を作成し、必要な治療を提案
治療計画の立案
- 患者の希望を考慮し、治療の優先順位を決定
- 短期・中期・長期の口腔ケアプランを提案
6. 歯科ドックの費用相場
- 基本コース(CT・X線・歯周病検査):30,000~50,000円
- 精密検査(咬合分析・顎関節診断・細菌検査含む):50,000~100,000円
自由診療であるため費用はかかるが、長期的な健康管理として価値が高い。
7. まとめ ~ 歯科ドックで口腔の健康を長期管理
- 歯科ドックは、通常の歯科検診では分からないリスクを精密に診断できる
- 自由診療ならではの高精度な検査を通じて、オーダーメイド治療が可能
- 長期的な口腔の健康を維持し、歯の寿命を延ばすことができる
健康な歯を一生維持するために、歯科ドックを活用して包括的な診断と治療計画を立てましょう。