
ブリッジ治療 ~ 失った歯の両側を橋渡しの様に被せ物をする治療方法
院長より

ブリッジ治療とは?
ブリッジ治療の基本構造
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えとして、橋渡しのように人工歯を装着する治療法です。土台となる歯(支台歯)を削り、被せ物(クラウン)を作成し、そこにダミーの歯(ポンティック)をつなげる形で固定します。
- 土台となる歯(支台歯)が必要
- 歯肉上に人工歯(ポンティック)を設置し、隣の歯と連結
- 取り外しが不要で、天然歯に近い使用感を得られる
この治療法は固定式のため、装着後に違和感が少なく、しっかりと噛むことができます。部分入れ歯のように取り外しの必要がないため、毎日のメンテナンスが容易である点もメリットの一つです。しかし、支台歯となる健康な歯を削ることが必要となるため、長期的な歯の健康管理が重要になります。
ブリッジが適応されるケース
ブリッジ治療は、特定の条件を満たす場合に適用されます。一般的には、1~2本程度の欠損歯に対して適用され、両隣の歯が健康で強度があることが求められます。
- 1本または2本の連続した欠損歯がある
- 支台歯となる歯がしっかりしている(むし歯や根尖病巣、歯周病がない)
- インプラントが適応できない(骨量不足、外科手術が難しいなど)
- 部分入れ歯よりも固定式の補綴治療を希望する
「ブリッジは適応範囲が広いが、支台歯の状態が良好であることが重要」
ブリッジの種類と特徴
自費診療のブリッジ
審美性や耐久性を重視する場合は、自費診療のブリッジが選ばれます。オールセラミックブリッジやジルコニアブリッジは、金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がなく、見た目も天然歯に近い仕上がりとなります。
- オールセラミックブリッジ(審美性・生体親和性が高い)
- ジルコニアブリッジ(強度が高く、金属不使用)
特に前歯のブリッジには、審美性の高いオールセラミックやジルコニアが推奨されることが多いです。
ブリッジ治療のメリット・デメリット
ブリッジのメリット
ブリッジは、固定式のため、装着後の違和感が少なく、日常生活でのストレスが軽減されるメリットがあります。
- 固定式なので違和感が少なく、装着感が自然
- 治療期間が比較的短く(通常2~4週間)、即効性がある
- 審美性の高い材料を選べば、自然な仕上がりが可能
ブリッジのデメリット
一方で、支台歯の健康状態に依存するため、長期的なメンテナンスが不可欠となります。また、支台歯に大きな負担がかかるため、将来的なリスクも考慮する必要があります。
- 支台歯を削る必要がある(健康な歯の負担が大きい)
- 支台歯に大きな力がかかるため、歯根破折のリスクがある
- ブリッジ下部(ポンティック部分)の清掃が難しく、プラークが溜まりやすい
- 支台歯の状態が悪化すると、ブリッジ全体の再治療が必要になる
ブリッジ治療の流れ
初診・診断
- 口腔内の診査・レントゲン撮影を行い、適応を判断
- 治療計画を立案し、患者と相談
支台歯の形成
- 欠損部の隣接する歯を適切な形に削り、ブリッジを固定する準備
- 仮歯を装着し、歯肉の状態を整える
まとめ ~ ブリッジは機能回復に優れた補綴治療
- ブリッジは固定式で自然な使用感が得られる
- 支台歯の削合が必要だが、短期間で機能回復が可能
- 適切なメンテナンスを行うことで、10年以上の長期使用が可能(支台歯の状態によります)
「失った歯を補うための治療法として、ブリッジが適応可能かどうか、専門医と相談しましょう。」適切な治療選択で、健康な口腔環境を維持しましょう!